株式の出来高とは?出来高と株価の関係について解説!

テレビで案内される株式のニュースでは、株価とともに「出来高」(売買高)が伝えられます。出来高という言葉から、取引された数量であることは想像できますが、それが株価にどのように反映されるのかは分からないというのが正直なところです。

 

出来高とは?どんな意味?

 

単純に出来高というと、時間毎に約定した株式の数を指しています。株式は売り手と買い手の希望価格と株数がマッチすることで取引が成立します。

 

売り手が株式を売りたいといっても、買い手が無ければ取引は成立しません。出来高が多いということは売り手や買い手が多いことを意味しており、需要や供給が大きくなることで、その分相場が活発になります。

 

『出来高が株価に先行する』と言われていますが、売買が多くなればそれだけ株価が変動するからです。

 

なお、通常の出来高は時間毎にどれだけの取引があったかを示す指標ですが、もう一つ、時間ではなく各銘柄の株価ごとの取引量を示す「価格帯別出来高」という指標があります。

 

出来高の多い銘柄は売買がしやすいことから「流動性が高い」、少ない銘柄は株式を動かせないため「流動性が低い」ことになります。

 

価格帯別出来高

株価 出来高
700円 1,000株
705円 1,500株
710円 3,000株
715円 1,500株

上記では、700円から715円の価格帯で、トータル7,000株の取引があったことになります。

 

710円で3,000株取引されており、最も多くの取引があったことから、710円で購入した投資家と売った投資家が一番多いことになります。

 

株価の上下における価格帯別出来高の影響とは?

 

株価は常に上下動するため、710円で買った後で価格の下がることもあります。そして、一度下がってからまた710円に戻した場合に、710円で相場の止まるケースがよく見られます。

 

それは710円で購入した投資家が多くおり、その人達は株価が下がったことで含み損を抱えているため、株価が戻って710円前後になると、損を最小限に抑えようとして株式を売却して手放そうとするからです。

 

逆のこともあります。仮に、この銘柄の株価が750円から下がってきたとします。

 

過去、710円で売った多くの投資家は、値上がりしたことで損失が発生していたため、710円近くに戻ったら買い戻そうとします。従って、710円辺りで買いが多くなり、株価の下げ止まりが起きます。

 

出来高の多い価格帯は相場が上昇している時や、下降している時の流れを止めることから、「上値抵抗線(レジスタンスライン)」、「下値支持線(サポートライン)」と呼ばれます。

 

  • 上値抵抗線:その価格まで上がると売り圧力が強くなり、それ以上株価が上がりにくくなる線(価格帯)
  • 下値支持線:その価格まで下がると買い圧力が強くなり、それ以上下がりにくくなる線(価格帯)

 

株式売買のポイント

相場が上昇傾向の場合は価格帯別出来高を確認し、取引量の多い価格帯(上値抵抗線)を探します。仮に、株価が上値抵抗線から上に抜けると(ブレイクアウト)、売りの圧力が小さくなったことで株価の上昇が期待できるため、買いのポイントになります。

 

また、上値抵抗線まで上がっても押し戻されるようだと売りの圧力が残っていることから、売りのポイントといえます。

 

一方、下降傾向の場合は同様に取引量の多い価格帯(下値支持線)を探し、株価が下値支持線を下に抜けたら株価の下落が予想できるので売りのポイント、株価が下値支持線まで下がっても反発があったら株価の上昇が見込めるので買いのポイントとなります。

 

ところで、上値抵抗線や下値支持線は1本ずつだけということはなく、取引量の多い価格帯が複数あれば、上値抵抗線や下値支持線も複数になり、それぞれの売買のポイントを見極めます。

 

株式の売買のポイントはまず価格帯別出来高からどの価格帯に取引量が多いかを確認し、上値抵抗線と下値支持線を見付けることです。

 

ただし、上値抵抗線や下値支持線だけではなく、他の指標も参考にしないと、失敗することが少なくありません。